技術書典15であき出版としてサークル参加しました

技術書典15にサークル参加したので軽く振り返ります。

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技術書典15

前回の反省と今回の方向性

前回(技術書典14)はNMFに関する本を書きました。
この本をなぜ書いたかについては、たまたまそのとき勉強してて興味があったから、といった感じです。

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前回の本の表紙

前回の反省点として思い当たることは、自分の興味だけで買い手の興味を考えていなかった点です。そういうわけですので、今回は役に立ちそうという新しい軸を増やしました。

つまり、自分の興味×需要です。

そこから何書こうか悩んでいたのですが、
最近はLLMを動かす記事でよく量子化が出てくることと、
ONNXの量子化用ドキュメントが不十分で、
例えばGitHub上のコードを読まなくては引数に何を与えればいいかわからない
という状況だったこと思い出し、ONNX量子化本について書くことに決めました。

入稿作業まで

前回は後から印刷という仕組みを使い、販売用の紙本を用意せずにオフライン参加しました。
後から印刷では入稿作業は技術書典開催後となるため、多少の時間的な余裕があったのを覚えています。

今回については、僕自身オフライン会場に来たら紙本が欲しい派ということもあり、 事前に紙本を用意することを決めていました。
そのため、入稿締切日を意識して執筆作業を進めることになり、前回に比べてかなり時間的に追われた執筆作業になりました。久々に徹夜もしてしまいました。

ちなみに、時間に追われてた割には、表紙に少しだけ遊び心を加えられたと思います。

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技術書典15用の表紙

オフライン当日(11月12日)

2回目なので設営も慣れたものでした。設営完了報告の#タグはミスってます。

前回に比べて、立ち止まって手に取ってくれる人が断然多かったです。

お話を聞いた感じですと、量子化、ONNX、深層学習のいずれかの単語に反応して足を止めてくれたとのことでした。
深層学習、量子化は想定していましたが、まさかONNXで反応する人が多いとは思ってもなかったです。正直、ONNXというキーワードは当たりでした。

購入者の中には「こういう本を求めていた」と言ってくれる人もいて、今回も書いて良かったなと心の底から思えました。とてもありがたいです!

祝黒字化

技術書典15の頒布数はオフライン48冊、オンライン34冊でした。

今回かかった費用は印刷代と参加費だけだったので、オフラインの時点で今回の損益分岐点を超えることができました。
また、前回は設営費用など色々あって大幅赤字だったのですが、今年全体として見ると黒字になりました!わーい。

まとめと次回について

技術書典15では、前回の反省点を踏まえて、需要がありそうかの観点を取り入れてみました。
その結果(運込みで)、たくさんの人に届けることができました。

次回はONNX量子化本で含めきれなかった箇所を追加した第2版と、新刊を書けたらいいなと思っています。

購入してくださった皆様、本当にありがとうございました!
また、次回の技術書典16でお会いできることを楽しみにしております。